日本共産党東村山市議会議員
山田 たか子
山田ニュース54号

気候危機!水害対策としての緑地保全を

 台風の季節がやってきます。近年の台風の強化・豪雨の頻発は、「人間活動の影響が、地球を温暖化させてきたことを疑う余地はない」とされています。各地で大規模な水害が起き、河川沿いにお住いの方からは、不安の声が絶えません。
私は、市民のいのち・財産を守るために、緑地の公有地化の優先見直しを求めました。
 市は「優先地域を位置づけ、公有地化を図る」とし、柳瀬川沿いは対象外です。しかし現在、遊水池の役割を果たし、水害軽減の一役を担う緑地に、開発計画があります。住民の不安が高まる中、防災の視点も公有地化の優先項目に入れるべきです。
 住民も再三、市や都に掛け合いましたが「柳瀬川下流から対策工事を行っている(まだ進まない状況)」との回答のみ。「想定外の災害が起きる状況で開発が進み、水害被害が起きたら誰が責任を取るのか」との私の質問に、市は「自助・共助・そして公助だ」を繰り返すばかり。明確な答弁はありません。



燃料費高騰への支援活用を

 コロナ禍に加えて物価の高騰、燃料費の高騰が市民生活や市内事業に大きな影響を与えています。
そうした中で、市は東村山農業者・企業等への「燃料費応援金」を創設しました。ぜひご活用ください。

<対象となる経費> 事業用に購入した燃料費
<対象期間>    2022年4月1日~2023年1月31日
<申込期限>    2023年2月15日
<応援金額>    購入額の30%
<支給限度額>   農業者・個人事業主30万円法人40万円
★詳細は市報8月1日号の2面、またはホームページをご覧ください。


ご近所で お困りのご高齢の方はいらっしゃいませんか?

 介護や福祉などくらしのお困りごとなど、誰に相談したら良いのかわからない時はありませんか?そんな時は、市の総合機関にご相談いただけます。

秋津・青葉にお住いの方は―――
東部地域包括支援センター
042-392-6388 へご相談ください!
★(月)~(土)の午前9時~午後5時(電話相談は24時間365日体制です)



どうする?全生園の今後②

東村山で育った私が全生園に自ら足を運んだのは、「小学校の授業で行ったハンセン病資料館を回り切れなかった」という、我が子の一言がきっかけでした。それまでハンセン病のことも、隔離のこともしっかり学んだことがなく、全生園は、入って良いのかどうか「近いのに、なんとなく遠いところ」という、漠然としたものでした。
資料館へ行き、見るもの一つ一つに驚き、とてつもない偏見差別の歴史を目の当たりにして、言葉を失いました。何故こんなことが起きたのか、そして、何故これまで知らずに過ごせてきてしまったのか。
その後、市議候補となった私は、全生園の入所者さんと交流をもち、お正月には宮本徹衆議院議員と尾崎あや子都議会議員と共に、毎年恒例の、新年のご挨拶周りに同行させていただきました。「これから、日本共産党の議員が挨拶にまわります」という園内放送が入ることに驚き、皆さんが温かく迎え入れてくださったことが印象的です。
その後、交流が絶たれたのはコロナの流行です。その間、電話の交流では「かつての隔離を思い出す…」とのお話も伺いました。
いま議会内では、全生園の今後を考える研究会が立ち上がりました。

10月13日(木)10時~
儀同政一さんを講師にお迎えして
「ハンセン病と人権」の学習会を開催します
どなたでも傍聴できます。一緒に学んでみませんか。詳細は、お気軽にお尋ねください。


なんといっても教育が大切  いま 戦争の足音が…?

 今年の8月は、東村山と所沢の平和展に足を運びました。「空襲」と聞くと「東京大空襲」が浮かびますが、所沢には基地があり、東村山でも空襲がありました。
 戦争展では、空襲体験を伺いました。「疎開」は、子どもの命を守るものではなく、将来の兵隊を失わないことが目的だった、と。その証拠に、障がい児(「役に立たない」との優生思想!)の子たちは疎開しなかったそうです。何も知らず、遠足気分で向かった茨城の地。お母さんが作ってくれたお赤飯のおにぎりを大事にとっておいたら傷んでしまい、「捨てなさい!」と言われ…、夜になると泣き始める子も。6年生だけが先に戻ることになり、慕ってくれた下級生の手を振り払って汽車に乗ったこと。戻った我家が焼夷弾で焼かれて逃げ、その後、家族で父を探したこと。その際に見つけた亡骸が、父親ではなかったことにホッとしたこと(自分のことだけで精一杯だった…と)。子どもの視点での辛い記憶。それらを背負って生きてこられたのです。
 「神風が吹く」「日本が負けるわけがない」と信じ切り「今では信じられないくらいの軍国少女だった」と振り返り、それが教育の力の怖さだ、とも語られました。
 私が一番印象的だったことは、「突然戦争が始まるのではなく①戦争に反対する人を黙らせ②お金や武器などの準備を始め、戦争が始まるのだ」と。今と戦前がよく似ていると言われる理由ですね。「そこに気付くことが大切なんです」と強く訴えられていました。二度と繰り返さないこと。
 声をあげられなくなる前に!







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