山田ニュース94号表 裏
いま『資本論』がおもしろい
私たちの生きづらさはどこからくるのでしょうか?
生活が苦しいのは自己責任なのでしょうか?
労働者が生み出した富はどこへ?
資本主義社会では、商品の価値はその商品をつくる労働者の労働時間によって決まります。労働者の労働は、“富”をつくり出すと同時に、賃金分以上に大きな価値を生み出している実態があります。労働者に還元されない富はどこへ消えるのでしょうか?
その目に言えにくい労働の余剰分を、資本家が横取りします。大企業の内部留保積み増しや、大株主が巨額の富をもたらしていることから、資本家が労働者の富を「搾取」していることは明らかです。
働いて生み出した富を働いた人の手に取り戻そう!
2000年のデータを基にした全産業の雇用者の推計では、8時間働いた内、賃金分は平均で3時間42分。残りの4時間18分は余剰労働時間で、搾取されている時間の方が長いことがわかります。
なんと!搾取されているのはお金だけではない⁉
労働者の「自由な時間」も奪われています。
カール・マルクスは、すべての人が「自由な時間」を持つことによって初めて人間らしく生き、個性をのびのびと発展させる社会ができると考え、探求し「資本論」に書き込みました。これが、資本主義の高度な生産力や自由と民主主義を引き継ぎ、「各個人の完全で自由な発展を基本原理」(資本論)とする社会主義・共産主義社会の大きな魅力です。
労働時間の短縮&賃金アップで自由な時間を増やそう!
使い捨て労働を広げた財界、それを受け入れて進めてきた自民党政治にこそ責任があります。
人生は一度きり。 ひとり一人の生き方がより豊かなものになるよう、ご一緒に声をあげて社会を動かしていきましょう!
農業を国の基幹産業に!(基幹産業:一国の経済活動の基盤となる重要な産業)
生活文教委員会と市内農業者と懇談
生活文教委員として参加しました。東村山の農業は、主に家族農業で支えられています。家族単位の小規模農業は世界で圧倒的多数を占めていますが、生産物市場へのアクセスや最新技術の入手などが困難な上、従事者の高齢化など厳しい状況に置かれています。国連は、「家族農業や小規模な農家は、安定的な食料生産や食料安全保障、貧困の根絶に貢献する」として、家族農業の重要性を訴えています。
若者にとっても夢のある職業に!
農作業は、時間や気候を見ながら、朝晩、暑さ寒さの中でも休む間もない重労働です。昨年、「米作って、飯食えねぇ!」と、令和の百姓一揆デモが全国各地で行われました。東村山も例外ではなく、専業農家は約2%。農業所得よりも他事業の所得が多い兼業農家が約90%です。物価高騰の影響が大きく、売上金額の約4割を経費が占め、売上上位の農家でも、家族一人あたりの年収は約100万円ほど。「使命感で働いている」「先祖代々の土地を守りたくて農家を継いだ」という方や、「自分は農家を継いだけれど、子どもには継がせられない…」という声も。
農家への価格保証と所得補償を
市内農業の中心的な担い手(基幹的農業従事者)は10年間で36%減少し、65歳以上が51.9%を占める事態です。日本の食料自給率は先進諸国で最低の38%。地球温暖化等で世界の食料需給がひっ迫するもとで、その危うさはあきらかです。私たちは、食べ物が無ければ生きていけません。日本共産党は、食料自給率を高めることこそ国民の命を守ることになると考えます。
「菊池事件」再審請求は認められず
(事件が起きた熊本県の地名やハンセン病療養所の菊池恵楓園(けいふうえん)で法廷が開かれたことから菊池事件と呼ばれます)
64年前、殺人の罪に問われ「特別法廷」で死刑判決を受けていたハンセン病とされた男性の死刑が執行されました。裁判官も検察官も弁護人も「予防着」を身につけて証拠物は箸でつまむ。人間扱いされず閉ざされた審理で男性は無実を訴え続けました。
ハンセン病への偏見と差別、排除の政策がうんだ冤罪(えんざい)ではないか?
再審を求めてハンセン病の元患者や弁護士、市民らが粘り強く運動を続け国賠訴訟がたちあがりました。6年前、特別法廷での審理を憲法違反とする熊本地裁の判決が確定し、男性の遺族が裁判のやり直しを申し立てていました。
弁護団は裁判手続きの違憲性を理由とする「憲法的再審事由」にあたると主張。凶器とされた短刀や親族の供述の矛盾点を指摘する新証拠を提出していましたが、熊本地裁は1月28日、「再審を認めない」の決定を出しました。
この事件の再審請求が退けられたのは4回目。再審を認めて無罪となれば、死刑制度そのものが崩れかねない―。その厚い壁がまたしても立ちはだかります。弁護団は即時抗告する方針です。
澄み渡る空の青さよ真実の再審を寄せよ我は祈る
無念のまま人生を奪われた男性が残した短歌です。たたかいはこれからも。偏見や差別にもとづく国の過ち、そして、冤罪を二度とつくらせないために。
※1月29日しんぶん赤旗「きょうの潮流」より